責任ある仕事を任されそうになって心配している君へのアドバイス

生活

 ある日、急にボスから呼ばれて、重すぎると感じる仕事を任される。そういったシーンは人生の中ではあるものです。

 地方公務員のわたくしも経験があります。「公務員はルーティンだからそんな仕事はないでしょう。」なんて思ってませんか。大違いですよ。

仕事納めのあと…

 12月末、仕事納式も終わり、帰ろうとした時、突然、市長室に来なさいとのこと。

 びっくりでした。行ってみると市長と助役(当時)が待ってました。正月開けたら人事異動を出すから、行革をやってくれとのこと。何をするんですか?と聞くと自分で考えてほしいとのこと。その責任の重さに気が遠くなりそうになりました。

 当時は、市町村合併全盛の時代。ずいぶん長い間、周囲の町と合併論議をした末に、合併しないという結論に至ったあとの出来事でした。合併もできないし、貯金もない。じゃあ行革しないと街が持たないよね。そんな雰囲気の時のことでした。

 与えられたのは部下1人と机といす。予算はゼロでした。

正月があけて…

 正月あけ、自分は身分だけは、室長(係長)となりました。部下の女性と2人で途方にくれながら決めたのが、現場の話を、職員の話を聞こうということでした。

そんななか心がけたのが、

  • 人の話をよく聞くこと
  • 人に助けてもらうこと
  • 現実をよく見ること
  • 一歩一歩できることから確実に歩くこと でした。

 3か月で、市役所の全部の係のヒアリング。やったのはそれだけ。でも、1日1日確実に現場をまわることで、自分の視点や考えに根拠ができてきて、自信がついてきます。

 それからは、周囲の職員に嫌われながらもどうにか、数年かけて市役所の借金を減らし、当時どこにもなかった意思決定の仕組みを作ることができました。

 完成したなと思えたときには、ずいぶんと遠くへきたような気がしたものです。

 でも、やったことは、1日1日の現場での小さな積み上げと、人の話を聞くこと、助けてもらうことでした。

逃げない。助けてもらう。それで大丈夫。

 今、インターネットで、「仕事 責任が重すぎる」で検索すると転職を進めるものばかりです。でも、私は違うと思います。古いかもしれませんが、簡単にやめるより、泥臭く、努力して積み上げていくことのほうが大切。「逃げる」ことを推奨するような、インターネットの世界ですが、日々努力することのほうに注力すべきだと思います。

 そして、つぶされそうになったら、人に助けてもらうことです。遠慮なく。

 世の中捨てたものではありません。どこからか手がさしだされますよ。


While I am happy to be entrusted with responsible work, there are also concerns. A little advice from my own experience. How do you survive in such a case? I will write a little about the attitude that comes from experience. Don’t you think you might be working as a civil servant? It’s pretty tight.