人事異動。「えー!なんで俺が…」そんな時の対処法。ん?

生活

 考えてもしなかった部門に急に異動になり、なおかつ与えられた課題にもあやふやなまま、こんな経験ありませんか?私はあります。

 その時のことを振り返ってみて、そんなことになっても困らないよう、私が行った工夫と、心構えなどを書いてみたいと思います。

行政改革をやってくれ。

 私は若い頃はじめての係長を経験したのが行政改革の仕事でした。突然呼ばれて、その部署ができるからやってくれ。そう言われて仕事を始めることになりました。

 何をやるんですか?いや行政改革をやってくれ。具体的には何をやればいいんですか、具体的には自分で考えてやってくれ。そうやって私は部下1人を与えてもらい行政改革を始めることになりました。その時に工夫したことや注意したこと心構えなどを書いてみたいと思います 。

その時に自分なりに工夫したのは次の3点でした。

  1. 自分が持っている武器やスキルを確認する。
  2. 仕事に協力してくれそうな人を探す
  3. 課題を具体的な目標に落とし込み、かつ作業の工程表を作る。

それでは1つずつ具体的に見ていきましょう。

自分が持っている武器やスキルを確認する。

 配属された最初はさすがに途方にくれました。しかし、何もしないわけにはいきません。まず自分が武器として活用できるものは何があるかを確認しました。

 1番の武器は事務分掌です。行政改革をやると言うのが最大の武器でした。なぜならば、やろうと思えばどういったことからでも手を付けられたからです。1番の悩みを、1番の武器にすることにしました。

 次に自分が何ができるかのスキルの確認をしました。企画課がながかったので計画を作るのが得意でした。あと財政係も経験があったし、財政計画を作ることにとても興味があったのでそういった勉強していました。

 計画を作る力と財政分析、この2つのスキルを生かすことにしました。

仕事に協力してくれそうな人を探す

 どんなに頑張ったって私と部下1人ではできることが限界があります。そこで協力してくれる人を探すことにしました。

 職場での協力者

 幸い行革推進室ができたときに、兼務で財政係長と人事の係長と行政係長をつけてもらっていたのでその先輩方の協力をいただくことができました。

 先輩方は兼務なので普段は私たちの周りにはいません。そこで手書きの通信文を作って日常的な活動を3人に報告することにしました。報告をしながら、何をやりたいのかを説明する機会にもしたかったからです。

 コンサルタントの協力

 庁内の職員だけで行革をやるのには限界があります。そこで外部のコンサルタントを入れることにしました。最大の武器である事務分掌を利用して、その解釈の中で政策決定構造をやり変えるために、コンサルタントの力が必要だったのです。

 財政再建が求められている事は分かっていました。しかし、そのためにもまず政策決定構造を作り替える必要があったのです。

 部下の協力

 部下に関しては探す必要はなかったわけですが、部下には納得して仕事をしてもらわなければなりません。そのために徹底的に議論しました。

 最初の2週間ぐらいは、私とその部下2人が徹底的に議論をし,たまには私が部下を泣かしていたので、周囲の人はビクビクしていました。

 でも私は容赦なく徹底的に議論を重ねました。最終的には、そのことにより強い信頼関係が築けたのだと思います。

課題を具体的な目標に落とし込み、かつ作業の工程表を作る

 与えられた課題は、行革をやってくれというもの。背景としては、圧倒的な財政難があります。予算をカットすればいいのでしょうが、予算を作る権限はない。

 そこで、過去に作ってはいたが、形骸化していた行財政改革プランを作る作業に取り掛かりました。そして、計画本体の作文より、実施計画の方に力を入れ、上記の先輩方の力を借りて(先輩方は、なんと、財政、人事、法制を握っている係長でした。)徹底的に具体的な目標に落とし込みました。

 そして、数年間をかけて、実施していく工程表にしました。そして、1番の狙いである政策決定構造の作り替えに、財政再建の必要性を隠れ蓑に取り掛かり作り替えることができました。

結局はその人の考え方、やる気次第

 5年から6年かかったと思います。でも、どうにか新しい政策決定構造が出来上がった頃には、具体的な財政再建策も功を奏して、大幅に借金を減らし、基金も多少できて、役所の体勢もスリムにできました。

 人件費を削る作業は、直接給与カットなどせず、数年かけて人員の振替作業をしました。それと、起債の種別の振り替え(公共事業債をやめて、ほとんど過疎債、辺地債へ)、繰り上げ償還の実施、普通建設事業の切り込み、そういったメニューで再建することができました。

 今考えれば、怖いような作業でしたが、どうにかやり切りました。やりたくない仕事を与えられても、結局は、その人の考え方ややる気次第だと思います。 

まとめ

 対処法とは書きながら、対処法にはなってないなーと、書き進めながら思いました。結局、簡単に対処する方法などなく、努力するしかないと思います。

 でも、努力に合わせて、考え方の切り替えと、周囲の助けを借りること、誠意を持って周囲に働きかけること、そんなことが大事だと思います。

 すみません。本当、それこそ、簡単じゃないですね。でも、難しいからこそ、やり遂げたときの満足感とその後の自信は大きいです。

がんばりましょう。 できますよ。

I wanted to write a coping method when I had to do a job I didn’t want due to a personnel change, but it’s a little different. I feel that it is a guide to the method of administrative reform. But I thought it would be good to write it. Perhaps paid information? I feel like that.

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