定例市議会前の準備。議場は怖いです。

生活

 行政で管理職になると対応しないといけなくなる厄介(失礼します)なものとして議会対応があります。

 今回は、私が定例市議会の前に、どんな準備をしてきたのかを書いてみたいと思います。後輩の皆さんの参考になるかどうかはわかりません。「こんなことやってたのか〜。」と笑ってみてやってください。

 ここでは、3月の当初市議会以外の定例会議(6月、9月、12月)のことを書きます。当初市議会は、また、少し変わってくるので、機会がありましたら書きたいと思います。

定例市議会前に準備すること

 年に4回定例議会があります。正直なところ議会開会1月くらい前になると、結構、憂鬱な気分になったものでした。

 議案の準備もありますし、議会関係資料にミスは許されません。自分だけが気をつけても、ミスはなくせないので、他の職員への注意喚起も行います。自分の課に関係する議案であれば、係長を含め複数の職員に確認させます。

 そんな私が議会前にしていた準備ことについて書いてみたいと思います。

議案の確認、議案説明書原稿の作成

 議案には、人事議案、条例の制定議案、条例改正議案、計画策定議案など多くの種類の議案があります。まずは、出すべき議案の抜けがないか、議決が必要な人事案件の確認や計画、条例の確認を行います。

 その上で、自分の所管する議案について、本会議で説明する議案説明の原稿を作成します。議案説明の原稿作成は、考えてみれば、誰からも教えてもらってませんでした。

 初めて課長職になった時には、自分で過去の議事録を調べて、それを真似て書いたように覚えています。

 私が初めて課長職になった時には、誰からも議会のお作法も教えてもらえませんでしたの、最初の議会は、議場の入り口を間違えたほどでした。なので、議案の書き方なんて、自分で調べるしかありませんでした。

一般質問の答弁書準備

 次に一般質問の提出期限がきて、一般質問の内容がわかると、一般質問の答弁書作成に入ります。私の場合は、自分が係長の時から、原稿作成を行っており、部下が作成する方が、その人の成長につながるとわかっていましたので、係長に作成してもらってました。

 自分自身でも準備は始めます。でも、答弁の原稿を作るわけではなく、関係資料を集めて、その読み込みを始めます。

 いつかこのブログにも書いたような気がしますが、そのポイントを幅広の黄色の付箋に手書きで整理していきます。

 基本的に係長が作成した答弁書原稿は、明らかな間違い以外は修正しません。そのまま答弁書原稿として使っていました。

 しかし、本番の時には、その原稿に、幅広黄色付箋をくっつけて、事前、勉強をします。答弁書にいろんな大事なことを本会議直前まで、書き込んで準備をします。

 ここまで、しっかり準備をすると自然にポイントが頭の中に入りますので、本番では、あまり原稿を読むことはありません。

予算書の確認及び答弁準備

 一般質問の準備と並行して進めるのが、予算書の確認と答弁の準備です。

 予算案に関しては、どうしてもみんな忙しいので、財政係に予算要求書を提出するのが、締め切り直前になります。何回も余裕を持ってという話をしましたが、なかなかできないのが現実です。

 そこで、ギリギリになって、「決裁をください。」と私の机の前で職員が待っているのが、いつもの姿ということになります。

 それから予算書が作成されるわけですが、それまでの間で一応の準備をします。そして、予算書が作成され、配布されてから、予算書への書き込みが始まります。

 本会議では、最近は質疑がなくなりましたが、以前は質疑がありましたので、必死になって書き込みをしていました。一番嫌なのが数字の確認です。これはごまかしが効かないので厄介でした。

 委員会でも使いますので、書き込みをします。

体調管理

 議会の準備で、結構、重視していたのが「体調管理」でした。私はよくお酒を飲むのですが、本会議前の夜は、なるべくお酒を控えて、早く寝るようにしていました。

 また、私は朝型なので4時頃に起きて、本を読んだりするのが日課でしたが、本会議の朝は、あえて、ゆっくり寝て、本会議場で眠たくなったりしないように気をつけていました。

 いろんな準備をしていても、本番で体調が悪かったらどうしようもないです。途中でトイレに行きたくなっても、どしようもない場合があります。なので体調管理は最大の準備だったかもしれません。

おまじない

 そして、「おまじない」です。(笑)、おまじないというとなんか変な感じがしますが、ルーティーンと言ってもいいかもしれません。

 このことは親しい後輩には話したことがありますが、みんな市議会を軽く考えすぎだと自分は思っていました。

 市民全体から選ばれた人たちとみんなの前で議論をするわけです。毎回、緊張しないほうがおかしいと自分は思っていました。

 なので、緊張するわけですが、それをほぐすために本会議場に行く前のルーティーンがありました。本会議は10時開会ですが、毎回、9時にはトイレに行きます。

 そして、9時40分に自分の机を離れて議場に向かい、途中で、もう一回トイレに行って、議会棟の水道で口に水を含むだけ。そして、本会議場に向かう、これを11年間繰り返してました。私にとって、議場は本当に怖い場所でした。

おしまい

 以上が、私が11年間、本会議場に行くまでに行ってきた準備です。冒頭に書きましたが、3月当初議会は少し変わります。

 今回は書きませんでしたが、実は、所信表明や施政方針演説原稿等の作成作業も別であります。

 繰り返しますが、議会は本当に怖い場所でした。本会議場の後ろの方には、撮影のためのカメラがあるのですが、その存在も恐怖でした。

 本当に議場は神聖な場所だと思います。壮絶な選挙戦を戦い抜いた人たちが集まる場所です。議場へ来れなかった人たちの思いも入っている場所のような気がします。

 大変な場所ですが、後輩の皆さんには、負けずに頑張って欲しいと思います。

I wrote about the preparations before the regular city council. There is a lot of work to be done, but the chamber is a scary place. Let’s get ready. It is difficult to prepare for practical work such as explaining bills, preparing answers to general questions, and organizing budget documents, but more important than that are “physical condition management” and “magic”. Congress is scary.

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