議会答弁をする上でやってはいけないことを考えてみました。それは、次の4つです。これから議会答弁を経験することになるだろう後輩たちに前もって、教えておきたいと思います。
- 市長の考えを確認せずに答弁をしてしまう。
- 〇〇課としましては、と答える。
- 曖昧な記憶のままで数字を使って答弁をする。
- なんでもかんでも「検討します。」と答弁する。
基本的な心構えとしては市民の目線を意識するということです。これが1番大事なことかもしれません。
これを忘れてしまっては、議会答弁も何もあったものではありません。それでは、1つずつ解説してみたいと思います。
市長の考えを確認せずに答弁をしてしまう。
最初の頃は、一生懸命市長のヒアリングを受け、考えを確認しながら答弁書を書こうとするものですが、議会に慣れてくるとだんだんその確認がおろそかになります。自分の考えで議会答弁をしてしまう人もでてきます。
これは絶対だめです。なぜなら市議会議員の皆さん、あるいは市民の皆さんは、行政の長たる市長の考えが聞きたいのであって、1課長の考えを聞きたいわけではありません。議会に慣れるに従ってだんだん、そういった基本的なことがおろそかになってしまいがちです。気をつけましょう。
〇〇課としましては、と答える。
これもよく見かける光景です。答弁をするにあたって課長が答弁をする時に、自分の課の都合、あるいは自分の立場の都合で〇〇課としましては、という風に答弁を始める課長がいます。これも絶対にやってはいけません。
なぜなら市議会は市の考えを聞きたいのであって1課長あるいは1つの課の考えを聞きたいわけではありません。なんだか責任逃れのような考えから、こんな答弁をしてしまうことも多いようです。
議会に出席する以上は市の執行部として。市全体から考えた答弁をしましょう。それと逃げるような姿勢はいけません。気をつけましょう。
曖昧な記憶のままで数字を使って答弁をする。
議会の質問の中で、数字を答えないといけないような質問というのはよくあるものです。それも質問通告書に書いてあればよいのですが、二の矢の質問の時に数字を聞かれる。なんて事はよくあります。
こういった時に、慌てて記憶が曖昧なまま数字を答えてしまう課長がいます。それは絶対にしてはいけません。数字を答える以外の方法で答弁をする工夫をするか、あるいはそれができなければ、休憩を求めるべきです。
不正確な数字を使用しての答弁は、後で絶対に後悔をします。不正確な記憶のままで数字を使って答弁をするのはやめましょう。
なんでもかんでも「検討します。」と答弁する。
これも絶対にやってはいけない答弁です。検討しますと言う答弁は悪いとは言いませんが、それは、あくまで本当に検討しようという考えがあった場合に使うべきです。
その場から逃れるために、なんでもかんでも「検討します。」と答弁をするのは間違いです。議会答弁にはいろんな言い方があります。「検討する」、「研究する」、「考えてみる」、「確認してみる」いろいろな言葉を使い分けながら、しっかりとその場に合った答弁をしましょう。
曖昧な答弁は自分を苦しめるだけですよ。
まとめ
議会の答弁でやってはいけないことを4つ挙げてみました。どれも議会答弁では行ってはいけないことです。
姿勢としては、しっかりと考えて答弁をする。その場を逃げない。市民の視線があるのだと言うことを常に考えておく。そういった姿勢が大切なのだろうと思います。
絶対にやってはいけない答弁の中で共通するのが、市民の目線から逃げようとする、あるいはその場しのぎの答弁をしようとする。そんなところでしょう。
そういった答弁が、後になって自分を苦しめることになります。そして執行部全体に迷惑をかけることになります。
そういったところを考えてしっかり議会答弁に向き合いましょう。
がんばりましょう。
I thought about four answers that should not be given in the parliamentary answer. I hope it will be a reference for juniors who are looking forward to the parliament. Basically, I think it’s important to value the citizen’s perspective. Always be aware that there are many citizens’ eyes behind the legislators. It’s important.