議会答弁について考えてみた。コツなんてありません。でも。

仕事

 公務員で役職が一定の段階になってくると議会への出席が求められます。そこで、嫌でも経験することになるのが議会答弁。今日はこの議会答弁について考えてみます。

答弁にコツなんてない

 結局は、答弁にコツなんてないというのが私の結論です。でも、それでは、身もふたもないので少し考えてみたいと思います。

 心構え的なものになってしまいそうですがご容赦ください。少しだけ私のノウハウも紹介します。使うのは黄色の幅広付箋です。

一般的にはどうやっているんだろう。ネットを見てみる。

 ネットを検索してみると「どんな場面でも切り抜ける、公務員の議会答弁」という本が出版されていました。感想やレビューなどを見てみると「わざと噛み合わない答弁をして議員に敬遠される」だとか「議員に取材に行って、他の課に質問するように仕向ける」など禁断の手法も書いてあって、なかなか面白い本のようです。

 出版をした方は偽名を使いながらも現役の公務員らしいです。よく怖くないなと思いました。私には絶対無理ですね。

答弁によく出てくる単語

 議会答弁によく出てくる単語が、「検討します。」「研究します。」「善処します。」「努めます。」などです。やるような雰囲気をかもしだして、その場を切り抜けるときに使うようですが、場面を考えて使わないと後で大変なことになりそうです。

 本会議でやる気がないのに「検討します。」なんて答えると議事録に残りますので後で聞かれる恐れがあります。先に書いた本ではそういったところの注意点なども書いてありました。

答弁書の作成の仕方

 答弁書の作成の仕方についてルールみたいなものはなさそうです。私もずいぶん経験しており、他市町村の情報を見る機会も多いですが、一般的な答弁書作成の書類とか見たことがありません。

 どこの市町村も試行錯誤しながらやっているのでしょう。

 そんなものだろうと思います。

誰が書くのか

 一般的には外には出ない答弁書。それって誰が書いているのでしょう。行政職以外の人には無縁なので不思議に思う人も多いかもですね。でも、これもまた、正解があるわけではないので自治体それぞれの事情、その組織の事情で違うようです。

 私の経験でお話しすると2パターンあります。首長は別として、① 議会に出る当人が書く。② 部下に書かせる。の2つです。

 私の場合は両方ですが、組織としてはやはり部下が書いて上司が修正するほうがいいと思います。一方だけで書くとどうしてもポイントを間違ってしまう場合があります。

どうやって書くのか

 私の所属する自治体の場合、共通の答弁書の様式があります。その方が取りまとめる職員も首長もやりやすいと思います。様式が共通のほうが読みやすいですしね。まとめる時にも便利です。

 様式についてはそうですが、内容については千差万別です。作成者の癖がどうしても出てきます。なのでどうやって作るのかこれもまた正解がありません。

答弁書の使い方は

 答弁書の使い方についても、正解と言うものがありません。自治体でやり方が違うと思いますし、議会運営の仕組み、議員各人のやり方でも変わるケースがあります。

 理事者(執行部)でも答弁書をしっかり読む人と、あまり読まない人の2パターンがあります。私の場合は後者です。その人に合った使い方をすればどちらでもいいと思います。

コツなんてないと書きましたが、あえて自己流を紹介。(コツかも。笑)

 私は一応担当の係長に答弁書を書いてもらいます。でも伝えてあるのが、答弁書そのものよりも資料をたくさんつけてほしいということ。結局、作ってもらった答弁書をそのまま読む事はほとんどありません。

 どうしても、本番の議場で聞かれる事は質問通告書から微妙に違ってくるということもあります。二の矢なんて、何が来るかわかりませんしね。なので、いつもその場で違った答弁をします。

 あっ、でも係長が準備してくれた資料があるからできることです。そこは勘違いしないでください。

そうそう、コツは黄色の幅広付箋

 コツは準備してもらった資料をもとに骨子だけを単語で黄色の幅広付箋に書くことです。係長が書いてくれた答弁書などに貼っておきます。

 大体この付箋に骨子を書き込む作業で頭の中で課題の整理ができます。議場という現場で戦うには幅広付箋が便利です。複数の質問に張り替えながら使えるし、付箋を組み合わせることによって、2の矢の質問でも、あるいは通告外の質問でさえ答弁できるようになります。便利ですよ。幅広付箋。

まとめ

 コツなんてないと書きながら最後は必殺技幅広付箋を紹介しました。ちょっとした技術なので試してもらえれば使えるのがわかると思います。

 でも、ほんとに議会答弁にはコツなんてないと思います。市民の目線の怖さをいつも意識しておくことと謙虚な気持ちだと思います。

 私はいつも議員の背中にある多数の市民の目線を意識して答弁するように心がけています。

 怖いですよ。議会答弁。


I thought about the parliamentary answer. In conclusion, there is no knack. But a little weapon is a wide yellow sticky note. How to use it and how to go to parliament. I wrote down my thoughts and attitudes. You who are about to become a manager. It may be safe just to know the world of answering.

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