私は、若い頃、あまり老後の事とか、自分のこととか考えない方だったと思います。そして、だんだんそれが近づいてきた今、準備不足だったと後悔しているかというと、あまりそんなこともありません。
でも、なんにも考えないよりは、考えていたほうがいいよなーと思ったので、後輩のために考えてみたいと思います。
ネット上で調べてみる。「老後」「幸せ」
「老後」と「幸せ」をキーワードにしてGoogleさんに聞いてみたら次のようなサイトが上位に表示されました。

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なんだか、お金にまつわることが多いような気がします。それと、最近の世相を反映しているのでしょうか。一人暮らしの老人になった場合の記事が多いようです。
お金の話題が多いのは、わかるような気がしますが、なんだか煽っているように感じて疑問が湧いてきます。
お金ばかりでは無いにしても、大きな要因である事は間違いないようですね。計画的に考えることが必要だということでしょう。保険、ローン、年金、職場の再任用条件など基本的な事は確認しておきましょう。
学術的に調べてみる。
一般的であり、世間的であろうGoogleさんの検索結果は上記のような結果でしたが、学術的にはどうなのでしょうか。
論文検索で頼りになるGoogleScholarさんを見てみました。目についたのが、東京都老人総合研究所の古谷野亘先生の「老後の幸福感の関連要因」と言う論文でした。

在宅老人の全国代表サンプル1510名のデータを用いて、幸福な老いの指標である主観的幸福感の要因分析を行ったものです。分析の結果、生活満足度に対する有意な直接効果が認められた変数は、「健康度」「収入」「同居既婚子の有無」の3つのみであったということです。人間関係の豊かさはあまり影響はなかったようです。
なんだか、お金だけじゃないよ、健康で、家族や友人に囲まれているのが幸せだと一般的に言ってしまいそうですが、人間関係の豊かさはあまり有意ではないんですね。ちょっと驚きです。
自分なりに考えてみる。
そこで、自分なりに考えてみました。一般的に人が心配しがちなのは、やはり老後のお金の問題。学術的には「健康」や「家族」の要因も大きい。「友達がいっぱいいることが良いことだよ。」というのはあまりあてにならない。そんなところでしょうか。でも両方合わせた結果としては、そうだよなーと思いました。
幸せの形や考え方は、地域によっても、少し違ってくるのかもしれません。ちょっと、そこを、考えてみます。
過疎地の幸福、都会の幸福
幸福感で考えていた時に、以前書いた徳野先生の記事のことを思い出してしまいました。実は過疎地でも若者がUターンしてきている地域もある。産業も生活産業としてちゃんと成り立っているというものです。
今の若い人たちは、最近流行の感染症の影響もあって、幸福な人生や老後の幸せというものを直感でわかってきているのではないでしょうか。
過疎地の幸福と都市の幸福は色合いが少し違う気がしています。そして、どちらかと言うと過疎地の方が豊か。多くの若者がそう気づいているのかもしれません。

まとめ
老後を幸せに暮らすためにやっておくべきこと。それは基本的には「健康」「お金」「家族」のことをしっかり考えておくとなのかもしれませんが、論文では優位ではありませんでしたが、周囲の人たちとの関係性まで含んだ自分の住んでいる地域で、しっかり住み続けていくことなのかもしれません。
しっかり住み続ける。どうしっかりするのかは、難しそうで案外簡単かも。「明るく、正直に、素直に。」
考えてみれば田舎の人たちの特性かもですね。「健康」「お金」「家族」そして「仲間」も大事にしながら、しっかり住み続けましょう。
I thought about what I should do to live happily in old age. Money, health, family, friends. I don’t know. I agree. I know that money is important. But I think it’s better to doubt that. Living happily seems to be difficult, easy, and local.
