地方公共団体について考えてみた。市町村大事です。

生活

 もうお気づきかと思いますが、この記事は、「生活」「地方」「子育て」「働く人」の順番で書いています。そうしないといけないということもないのですが、なんとなくそうしてます。

 今日、「地方」の番だなと考えながら、GoogleやYahooのニュースを見ていましたが、あまりピンとくる記事もなく、ぼんやり考えていたら机の横の地方自治六法に目が行きました。本会議場に毎回持ち込んでいた私の相棒です

地方公共団体

 そうか地方自治法かなんて思いながら、そういえば地方公共団体について書いたことはなかったよなと思い、地方公共団体のことについて書いてみることにしました。

 私がいた自治体の本会議でも時々、一般質問であやふやな議論になることがあります。国政や他の議会に関しての質問がそれです。

 国政の問題を地方議会で論じてはいけないという決まりはありません。しかし、「それって、明らかに国政の問題でしょう?」という質問をされると、「他に質問することはなかったのかなー、自治体に関する質問をしましょうよ」とかいう気持ちになります。

 また、一部事務組合の質問をされると、「ほんとはこの場所での議論じゃないんだけどなー」って思ってしまいます。

 もちろん負担金を支出していますので、質問していけないということではないのですが、気持ちとしてそう感じてしまいます。

 そこでちょっと整理をしてみることにします。

地方自治法上の地方公共団体

地方自治法
 第一条の三 地方公共団体は、普通地方公共団体及び特別地方公共団体とする。 普通地方公共団体は、都道府県及び市町村とする。 特別地方公共団体は、特別区、地方公共団体の組合及び財産区とする。

 地方公共団体の種別は、大きく2つに別れます。普通地方公共団体と特別地方公共団体です。普通地方公共団体と言われても馴染みはないですが、簡単にいうと「都道府県」「市町村」です。こちらの方は馴染みがありますよね。

 その次に書かれているのが、特別地方公共団体ですが、「特別区」「組合」「財産区」に分かれます。こちらもあまり馴染みのない言い方ですよね。

特別区

 特別区は、東京都の23区のことです。東京だけ、なんか特別扱いですよね。心情的には、「なんだかなー」と思ってしまいます。

 「大阪都構想」ってやつも、大阪府と大阪市で重なっている行政の非効率もそうですが、心情的にはそんなところも関係しているのではないでしょうか。なんとなく気持ちはわかる気がします。

組合

 次は、「組合」です。組合と言われるとあまりピンとこないかもしれませんが、実はこちらの方は、結構、住民の生活に密着しています。

 組合には「一部事務組合」と「広域連合」が存在します。この2種類で分離されているんですね。古い人間の私としては、確か、「全部事務組合」と「役場事務組合」もあったよなと考えていましたが、この2つは地方自治法の改正でなくなっていました。

 そうだろうなと思います。町村だけで使える制度だったのですが、制度が活用されたと聞いたことはなく、平成の大合併の議論が起きると消えてしまいました。

 一部事務組合は生活に密着したところに存在します。「消防」や「ごみ処理」の共同処理の仕組みといして活用されることが多く、全国の至る所にあります。

 次に広域連合ですが、後期高齢者医療制度に運営主体として活用されています。高齢者医療を支える大切な仕組みです。

 最近(ちょっと前ですが…)、国保運営の役割が大きく都道府県に移行しましたが、広域連合では、依然として、市町村が集まって運営する仕組みとなっています。

財産区

 こちらの方は、あまり馴染みがないですよね。大きく地方自治制度が変わるときに、財産や公の施設について、旧来からの入会権などについて考慮して、作られた仕組みのようです。

 なんだか必要のない制度のような気がしてしまいますが、そこのずっと住んでいる人たちにとっては、必要な財産を保全する大切な役割を持っているものだろうと思います。

 必要であれば、議会も作るのことができるので、なくてはならない仕組みなのだろうと思います。

まとめ

 地方公共団体というとやはり制度的には、「都道府県」と「市町村」ということになろうかと思います。

 行政に関係している人でないとなかなかピンとこないのが、「消防」や「ゴミ処理」などが市町村と同じ地方公共団体であるということです。ちゃんと議会もあり、市町村と別に条例もあって条例に基づいて管理されていますが、なかなかピンとこないのが普通だろうと思います。

 最初に書いた議会での議員さんの質問への疑問なども、そんなところが影響しているのでしょうね。でも、私も感じていましたが、組合に関する質問だからということで一律に市町村議会で議員さんの質問を止めるようなことはすべきではないと思います。

 基礎的自治体の責務として、市町村議会でもしっかり受け止めて、議論すべきだと思います。あっ、こんなこと地方自治法には書いていませんので、あくまで私の私見です。念の為。

 いろんな種別がある地方公共団体ですが、私はやはり重要なのは「市町村」だと思います。基礎的自治体が、基礎的自治体である由縁です。

 後輩の皆さんには、基礎的自治体の執行部を担うものとしてしっかり頑張って欲しいものだと思います。

I thought about local public bodies. It is roughly divided into prefectures, municipalities, special wards, partnerships, property wards. You are familiar with prefectures and municipalities, aren’t you? The union is also familiar and plays a major role in protecting the lives of residents. All mechanisms are indispensable for residents.

 

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