専決処分。難しいです。後輩にエールです。

生活

 地方自治体を運営するときに時々出てくる専決処分について考えてみました。専決処分って一体なんでしょう?長崎市役所さんがわかりやすくホームページで書かれていましたので紹介します。

専決処分 長崎市ホームページより

皆さんこんにちは。
今回は、「専決処分」についてお話しします。
「専決処分」とは、本来は議会が議決しなければならない事件を、時間的に議会の招集を待てない緊急な場合などに、行政運営の遅れや滞りを防ぐため、例外的に市長が議会の議決に代わり意思決定することです。
専決処分には、2種類あります。
1つ目は、時間的に議会の招集を待てない場合などの専決処分です。この場合、議会への報告と、議会の承認が必要です。
これまでの例では、特に緊急を要するものとして、大雨や台風による災害復旧のための応急措置などがあります。
2つ目は、軽微な内容で、あらかじめ議決によって指定(委任)している専決処分です。
この場合、議会への報告は必要ですが、あらかじめ指定しているので承認は必要ありません。
長崎市では、議決を経た契約の変更のうち一定額を下回るものなど、あらかじめ定めた上で専決処分を行っています。

 とてもわかりやすいですね。長崎市さん、ありがとうございました。次の地方自治法の規定をみてみます。地方自治法では、第179条と180条がその規定にあたります。

地方自治法紹介

 第百七十九条 普通地方公共団体の議会が成立しないとき、第百十三条但書の場合においてなお会議を開くことができないとき、普通地方公共団体の長において議会を招集する暇がないと認めるとき、又は議会において議決すべき事件を議決しないときは、当該普通地方公共団体の長は、その議決すべき事件を処分することができる。② 議会の決定すべき事件に関しては、前項の例による。③ 前二項の規定による処置については、普通地方公共団体の長は、次の会議においてこれを議会に報告し、その承認を求めなければならない。

第百八十条 普通地方公共団体の議会の権限に属する軽易な事項で、その議決により特に指定したものは、普通地方公共団体の長において、これを専決処分にすることができる。

 そうですね。179条が長崎市さんの1つ目、180条が長崎市さんの2つ目に当たります。地方公共団体を運営する上で、必要なことだとして、しっかり準備されているのですね。やはり地方自治法は素晴らしいと思います。

最近経験した専決処分。

 私も少し前まで現役でしたが、最終年度は図らずも専決処分の多い年でした。これは、私が所属していた街だけではなく、全国の自治体がそんな状況だったと思います。

 新型コロナウイルス感染症の影響は、本当に大きかったです。通常の意思決定をするいとまさえ与えてくれなかったのが今回の事案でした。

 専決処分をしないと間に合わないシーンがとても多い年でしたが、我々の市の仲間(後輩)はよく頑張ってくれました。正直、辛かったと思います。

 前例はないし、決断する時間はないし、それなのに、みんな責任は行政に求めてくるし…。本当に後輩たちはがんばりました。ようやってくれました。感謝しています。

まとめ

 専決処分について、まとめてみようと思いましたが、うまくまとまりません。決して、本来のやり方ではない専決処分ですが、状況によっては、効果をはっきする手段でもあります。

 これからもいろんなことがあるのだろうと思いますが、わが後輩は、しっかりやってくれると思います。そう思える1年でもありました。

 私は1市民ですが、これからもしっかり支えていこうと思います。

I wrote about the exclusive disposition. Although it is stipulated in the Local Autonomy Law, it is difficult to actually use it. I wrote about that. This year, due to the new corona, I think there were many cases of exclusive disposal nationwide. However, in order to use it, it is necessary to prepare and root it well.

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