コンサルタントの仕事。一部分ですみません。

生活

 コンサルタントという仕事について考える時間がありました。私自身が企画系の仕事を長くしていたこともあり、たくさんのコンサルタントという肩書きの人たちとお付き合いをしてきました。

星野さんとその仲間

 最近では、あまり言わなくなりましたが、行政評価がとても叫ばれていた時代の星野芳昭氏やそのスタッフとも一緒に仕事をしていた時期もあります。

 (株)日本能率協会コンサルティング(JMAC)時代のことでしたが、それまではあまり本格的なコンサルタントという人たちとお付き合いをしたことがなくて、星野さんと一緒に組んでお仕事をされていた梅田次郎(元三重県職員)さんのお話を聞いたり、部下の小田哲さんと打ち合わせをしたりして本物のコンサルタントさんはこんな仕事の仕方をするんだって感動したりもしました。 

 特に小田さんとの最初に話し合いをしたときの衝撃は強烈でした。単に私と私の部下、小田さんの三人で小田さんの操るパソコンとプロジェクターを前に話し合いをしただけだったのですが、何にも書いていないプロジェクターの画面の前で、私たちが話をする市の課題がどんどん構造化されて、突き詰められていく様子には感動しました。

本物は違う

 「本物の人たちは違う」本当にそう思いました。それまで企画課がながかったこともあり一定のコンサルタントという人たちは知ってはいましたし、市町村合併などの財政推計などもお願いしたこともあり、どんなことをするのかは知ってましたし、内心、「その程度なら自分でやった方が早いけどなー」と思っていました。

 生意気なやつですよね。でも、正直そう思っていました。国の合同庁舎に関する周辺部整備計画を策定したときの福岡の建設系のコンサルタントさんに関しては、途中で「もうこっちで作るからいいよ」って言いたくなるくらいでした。

 でも、本当に星野さんの率いるコンサル集団はプロ中のプロで、本物はこんななんだと心の底から思いました。

 その後、自分でもしっかりいろんなことに向き合うようになりましたし、面白かったのはJMACの人たちの影響を受けて、自分でもパソコンとプロジェクターを動かして、「問題の構造化」をするようになったことです。

結局、「人。」

 最初は戸惑いましたが、結構自分でもうまくやれるようになったことを覚えています。でも、途中からやらなくなりましてけどね。

 なぜなら、「問題の構造化」の作業をやっていくと、「こんなことが問題だ。」と言っている人たちの逃げ場を塞いでしまうことにあるときに気づいたからです。

 問題を解決したいと考えている人たちがやる気を失ってしまう事すらあって、そんな人たちは次の機会にはその場に参加することを嫌がるようになります。

 自分の主張が受け入れられないと感じてしまうし、「問題の構造化」をやって見せた人に対して、いわゆる「上から目線」を感じるようになってしまうからです。

 小田さんが私たち2人にやったときのように、感覚や考え方の前提が同じような人たちの間では、効果がはっきできますが、対立する感情を持っている人たちに対しては、その場の議論で勝ったとしても、何にもいいことはありません。

 次からその人は、なんだかんだ理由を探してその場所に来なくなったり、避けたりするケースが出てくるからです。

 挙句には、陰でその活動に対して批判的な行動を取ったりするようになりますし、そんな仲間を作り始めたりすることすらあります。

 なので、行政評価に取り組んでいる時期の後半では、問題を構造化しようとするときには、パソコンもプロジェクターも使わずに、その場にある鉛筆と紙を使って、話をするようになりました。

 それもなるべくその人の主張にそって議論を整理していく、まるでその人が最初からそう言っていたかのような状態を作れればベストです。

 最後に紙に書いた結論を考え出したのは、その人だし、最初からパソコン、プロジェクターで構造化しようと構えていたわけではなくて、話の流れで、紙を使って整理した状況を作り上げることができるからです。

 道具は、なんだっていいんです。大切なことは相手の意見を尊重すること、やらされ感が出ないようにすることです。そうでないと一緒に活動を進めてくれる仲間にはなってくれません。

ありがとうございます。

 先ほど書いた小田哲さんは、現在、JMACで「ラーニングコンサルティング事業本部 事業開発ユニット ISEセンター センター長、チーフ・コンサルタント 認定人間工学専門家」としてご活躍のようです。

 生産性と幸福感などに関しての文書も拝見しました。さすがだな〜と思いました。優秀な方々は、どんどんそうやって先に進んで行かれるのでしょうね。

 コンサルタントという仕事について書いてみるつもりでしたが、その一部分だけに終わってしまいました。

 また、機会があったら「コンサルタント」という仕事についても書いてみたいと思います。一つだけ言えるのは、コンサルタントという職業は人次第だなということです。

 いろんなコンサルタントとお付き合いをさせていただいた私は本当にラッキーで先輩方や同僚、後輩には本当に感謝をしなければいけないなと思います。

 ありがとうございます。

I wrote about the work of a consultant. The impression is that it depends on the person. Thank you for your cooperation so far. I’ve seen consultants with various patterns, but I think it really depends on the person. And think about the other person as well as sort out the problem. This is important.

 

 

 

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