5月28日となりました。新年度に入り2ヶ月が経過します。新型コロナウイルス感染症の脅威も収まらず、緊急事態宣言も延長されそうです。
いつまでこの状況が続くのか心配になってしまいます。世界中の人が感染が収まるのを待ち望んでいるわけですが、今日は、その対策の決定打とも言えるワクチン接種について書いてみます。
新型コロナ予防接種
ワクチン接種が始まって、結構な時間が経過しています。「結構な時間」と感じているのは私だけかもしれませんが、私自身には、そう感じてしまいます。
ワクチンが完成し、ワクチン接種ができそうだとの報道があったときに、すぐに思ったのが接種計画の策定でした。
政府からの情報提供があった時にも、正直こんな感じでいいのかなと思いながら見ていました。なんだか緊迫感が感じられなかったからです。(情報提供といっても特別なものでなく、ネットで拾ったものです。)
今やるべきは、これだろうと考えていましたので、スピード感にかけているような感じを持ちながら情報を見ていました。
”やるべき時にやるべき事を、一点突破でやる。”これが大切だと思っていましたので、周囲の感覚がもどかしく感じていました。
新型コロナ最近の状況
以下は、日本の現在の感染状況です。Yahooニュースの新型コロナウイルスまとめからの掲載です。
- 国内の発生状況現在感染者数62,800(前日比 -596)
- 新規感染者数4,139(前週同曜日比 -1,578)
- 累計感染者数734,974
- 死亡者数12,746(前日比 +120)
- 退院者数659,428(前日比 +4,615)
上のグラフは、昨年の3月からの新規感染者数の推移です。昨年、あれだけの大騒ぎになって緊急事態宣言を迎えたのに、数字をみると第3波、第4波の大きさは比較になりません。
それだけ、皆さん状況に慣れがあるという事なのでしょうか。それにしても、随分増えたものです。
下のグラフは、国内の重症者数の推移です。今がピークであり、これから急激に下降に転じてくれるのを願うばかりです。
予防接種の状況
次に国内の予防接種の状況について調べて見ました。同じくYahooニュースさんの新型コロナウイルスまとめからお借りしています。
- 国内の接種状況累計接種人数7,607,158(うち2回接種完了 2,987,942)
- 日別接種回数423,253(1回目 369,365 / 2回目 53,888)
最近になって、急激に伸びています。この調子で、どんどん進んで欲しいものです。
予防接種に関する報道
最近気になっていることに新型コロナウイルス感染症の予防接種に対する報道があります。報道内容は間違っていないのでしょうが、テレビなど報道する人の表現や、コメンテーターの人の言い方は少し気になったりします。
5月に入ってからの報道を2件紹介します。まずは、5月14日の首長らへのワクチン接種の報道です。
首長らのワクチン優先接種、首都圏の7都県で相次ぐ<新型コロナ>
ワクチン接種を受ける高齢者 全国の自治体で首長や職員が、住民より優先して新型コロナウイルスのワクチン接種を受けたことが次々と明らかになっている。首都圏の自治体では14日、茨城や静岡、群馬、栃木、埼玉、神奈川の各県と東京都の自治体で発覚した。【関連記事】「住民に説明がつく対応を」田村厚労相も苦言 首長らのワクチン先行接種
続いては、最近のワクチンの廃棄に関する報道です。
○○○市 高齢者接種で余ったワクチンの活用を認めず
05月26日 12時18分
新型コロナウイルスのワクチン接種で、○○○市の病院が、余ったワクチンを優先接種の対象となっている高齢者以外にも接種できないか打診したところ、○○○市に認められなかったことが分かりました。
また、先行して行われている医療従事者などへの接種では、余ったワクチンが廃棄されていたことも分かりました。
新型コロナウイルスのワクチンは現在、高齢者や医療従事者などが優先接種の対象となっています。
この2つの報道を比較して見た時に、現場の混乱も感じますが、その報道の仕方に関しても、一定の先入観があってなされているもののように感じてしまいます。
そりゃ、住民にしっかり説明できていない自治体も悪いとは思いますが、もう少し、暖かい報道姿勢でもいいんじゃないかなと思ってしまいます。
外国での予防接種の状況
続いて、世界のワクチン接種の状況を見てみます。以下は、NHKさんの特設サイトよりお借りしているグラフです。
中国とアメリカがやはり多いです。もともと人口が多いということもあるかもです。このグラフには出てきませんが、人口比率で見てみるとイスラエルが多いようです。
ワクチン接種が完了した人の割合で見てみると、イスラエル、チリ、アメリカの順番になるようです。
菅首相の姿勢
さて、ここで日本について見てみます。以下はFNNプライムオンラインさんの記事です。記事からは、菅首相の決意のほどが見られます。
私自身は、政府擁護派でも批判派でもないのですが、今回のような菅首相の姿勢は支持したいと思います。非常時には、”ぶち抜く力”が必要だと思いますし、それがリーダーシップだろうと思います。
高齢者の接種完了目標は“一種の賭け” 菅首相・河野氏の正念場 国のワクチン体制強化加速で新局面へ
4/29(木) 18:01配信
菅首相が新たに表明した「高齢者へのワクチン接種を7月末を念頭に完了する」という目標達成のため、自衛隊を動員しての大規模接種会場の開設や総務省の専門チームの立ち上げなど、国のワクチン接種体制は新局面を迎えた。菅首相の決断の背景と、目標実現のためのキーパーソンを取材した。
河野大臣は官邸の階段を2段飛ばしで奔走!
ワクチン接種の総合調整を担当する河野大臣は、ここ数日頻繁に首相官邸を訪れ、時には、階段2段飛ばしで電話しながら官邸入りする場面も見受けられた。なぜ河野大臣が急いで対応にあたっていたかの答えが、菅総理の23日のこの発言だ。 「希望する高齢者に、7月末を念頭に各自治体が2回の接種を終えることができるよう、政府を挙げて取り組んでまいります」(23日、首相会見)
菅首相は、7月末までに希望する全ての高齢者がワクチンを2回打ち終えるという目標を新たに示し、打ち手を増やすため、これまで禁止されていた歯科医師による接種を認めること、接種会場への看護師派遣を認めることも明らかにした。
実は河野大臣はこれまで接種完了の時期については、接種主体である全国の市町村から提出された計画がバラバラだったため、統一した目標を明示することを避けていたのだ。
自治体の接種計画の実態に菅氏が猛ハッパ 指示の背景は…?
しかし政府関係者への取材によると菅首相は、各自治体の高齢者接種の完了の予定時期について、全国の市区町村の3分の1が「8月以降」としている状況をみて、「なんとしてでも7月末までに高齢者の接種を終わらせたい」との意向を河野大臣らに伝え、実現するよう指示したのだ。
この強い意向を受け、河野大臣らは頻繁に菅総理のもとを訪れ、目標実現に向けた具体策を調整した。東京・大阪の大規模接種会場の開設や、総務省のワクチン支援本部の立ち上げの準備を整え、総理が新目標を発表するためのお膳立てを急いだのだ。
今回の菅総理の指示の背景にあるのは、変異株によって感染が再び拡大し、ワクチンへの期待がますます高まっているにも関わらず、4月の供給量が極めて限定的で一部の高齢者にしかワクチンが行き渡らず、接種完了が見通せなかったことへの危機感だ。
ある政府関係者は「総理の強い決意の表れだ」「なんとしてでも政府をあげて自治体の接種に対し、おしりに火を付けていく」と決断の背景を明らかにした。
まとめ
新型コロナウイルス感染症が大きな問題となって、もう随分時間が経過します。昨年の初期のことから関係した私にとっては、随分長い時間に感じますし、その収束を願うばかりです。
行政を仕切る後輩たちには頑張ってほしいと思いますし、期待もしています。そして、それができる職員ばかりだと信じています。
しかしながら、自分がそう感じていたので、そこは考えてほしいのですが、非常時には、誰かが現場の壁を”ぶち抜く”必要があります。
規制があるのなら、どけなければなりませんし、「人に批判されても、しないといけない時にはやる。」そういった気持ちが必要だと思います。
たくさんの職員に囲まれていると、なんとなくそういったことはやりづらいものです。人の影に隠れて、黙ったいた方が、自分には有利なように思ってしまいます。
でも、非常時です。そんなことは言っておられません。是非、中心部で仕切っている人たちには、批判を恐れずに、どんどんすべきことを進めてほしいと思います。
I wrote about measures against the new coronavirus. In an emergency, I think you need “power to punch through”. I don’t defend Prime Minister Suga, but I think that the vaccination efforts that seem to have accelerated rapidly recently have demonstrated the “power to break through” of Prime Minister Suga.